ウルトラマンレオ

アストラ

アストラ
ウルトラマンレオの双子の実弟(双子であるとの言及は本編ではなされておらず、単に「弟」とのみの紹介で、放映当時は雑誌等でのみの設定であったが、後年公式設定となった模様)。獅子座L77星出身。彼も資料によってはL77星の王子であり、腹のアストラサインは王子の証である、との記述があるが本編では語られていない。レオ自身はしばらくの間、マグマ星人獅子座L77星侵略の際に死別したものと思っていた(劇中でもそれを踏まえた発言が散見される)が、雑誌などで公開された裏設定によるとアストラは捕らわれの身となり、のちにウルトラマンキングに救出されていた。“もともとレオとよく似た容姿であり、救出後に治療のための大手術を受けた際に今の姿となった”との設定もあるが、最初から現在の容姿になっているレオの回想シーン(第22話)とは矛盾している。捕らわれていた際に枷として付けられた脚の鎖「マグマチックチェーン」は、ウルトラマンキングの超能力も受け付けず、今も外せぬままとなっている。

頭部等のデザインの意図についてデザイナーの鈴木は、後年のDVDでのインタビューで「レオと似ている感じでも、レオに対しやや未成熟さを表現したデザインにした」と述べている。

第22話で兄弟怪獣ガロンとリットルとの戦いで危機に陥ったレオを助けに現れたのを皮切りに、第33話では戦闘不能に陥ったレオを助け、そして第36話では壊滅の危機に瀕したMAC本部を救うなどの活躍を見せた。第38・39話の前後編ではババルウ星人の策略によって拉致され、レオウルトラ兄弟たちとが同士討ちを始めるきっかけを作ってしまったこともある。ウルトラマンキングの助けを得てレオとともに事態を収拾した後、彼はレオと共にウルトラ兄弟の一員に迎え入れられた。

彼の場合、戦いの場へ半ば乱入するような形で登場するというケースがほとんどであったためレオのサポート役という印象も強いが、レオ本編最後の登場となった第46話では、負傷でまともに戦えずに苦戦するレオに代わってハングラーを倒すなど、戦闘力は兄に勝るとも劣らない。

ウルトラ兄弟の一員となった後も、名前に“ウルトラ”が冠されることはなく、関連商品名も「アストラ」で統一されている。

本編では普段どこで何をしているのかは一切不明であり、実兄のレオですら知らない。人間体の姿を披露したことも、これまでのところ一度もない。『ウルトラマンメビウス』では第1話の冒頭で地球に派遣されるメビウスレオ、80、ユリアンと共に見送り、最終回では兄弟たちと太陽を覆っていた黒点を消し去るなど、宇宙警備隊の一員として働く描写がある。

ウルトラマンレオ

デザイン

デザイン
ウルトラマンレオのデザインは東宝から円谷プロに出向し、『ウルトラマンA』以降美術のメイン担当を務めていた鈴木儀雄によるもの。従来のウルトラ戦士とは出自が異なるということで一線を画すため、頭部のデザインが複雑化され、一見すると人間の髪型を思わせるものになっている。獅子座出身である事からたてがみをモチーフにしたようにも見えるが、鈴木本人は「ウルトラマンAの撮影中に目撃したUFOの形をモチーフにした」と語っている。目と口はセブンタイプを踏襲しているが、鼻がはっきり造型された点が斬新だった。またデザイン発案当初からのものか結果的なものかはともかく、出来上がったマスクは真夏竜が演じるおゝとりゲンのイメージに近いものとなり、物語上でのレオ=ゲンの一体化に寄与していた。

なお胸部のレオサインも鈴木のデザインで、1934年にアリゾナ州の山中に着陸したUFOのハッチに画かれていたとされる記号をヒントにしている。

NG版スーツには、ウルトラセブンウルトラマンタロウのそれと酷似した胴から脚にかけて稲妻状の白い模様があったが、採用版では消され、赤1色になった。また、ボディのカラーリングの基調を赤としたのは、顔のセブンタイプに近いデザインに合わせてのこととも思われる(M78星雲系のウルトラ族の中には、ウルトラセブンウルトラマンタロウが分類されるレッド族と、ウルトラマンゾフィーに代表されるシルバー族、そして当時設定自体は存在したもののそれに当てはまるウルトラマンは当時登場しなかったブルー族があるとされる)。なお、最終決定に至るまでに描かれたNGデザインのうちの一つは、『ウルトラマンタロウ』最終話に登場したバルキー星人の元デザインとして転用された。

ウルトラマンレオ

キャラクターとしてのウルトラマンレオ

キャラクターとしてのウルトラマンレオ
ウルトラマンレオはそれまでのウルトラ兄弟と異なり、M78星雲光の国生まれではなく獅子座L77星人である(※1)。公式見解では「元々は獅子座L77星の王子で、腹部の紋章・レオサインはその証である」との記述もあるが、『レオ』本編では言及されていない。L77星M78星雲・光の国(ウルトラの星)との関係は当初不明であったが、後年先祖を共通とする兄弟星であるとの設定がなされた。多くのM78星雲人と同様にカラータイマーを胸部に備えているが、変身後の活動時間は彼らよりも若干短く2分40秒(劇中では2分30秒と語られたこともある)である(※2)。

光線技は過去の戦士に比べれば少ないが、宇宙拳法の達人であることや他のウルトラ戦士をはるかに凌駕する高い身体能力を生かした技がそれを補っている(「格闘技に限ればウルトラ戦士の中でも最強」と評価する声もある)。また、ウルトラセブンの課す特訓と数々の戦いを経て次第に力強い戦士となっていった(※3)。第4クールの円盤生物編ではインパクトこそ他のウルトラマンに劣るものの、決め技として光線技を多用するようになり、一人前の戦士になったということも感じさせる。

(※1)L77星を脱出する際に生き別れになった弟アストラ、ペットのロンがいる。
(※2)2分30秒というのは当初使われなかった光線系の技を習得したため。但し、実際にカラータイマーが点滅しピンチになる演出は少なくなっている。また、カラータイマーの点滅音が第50話のある事件をきっかけに初代ウルトラマンと同じになった。
(※3)このような設定の背景には、前年見舞われたオイルショックの余波によって予算縮小の必要性が高まり特殊撮影の削減が求められたことに加え、先述した本作品のテーマに親和性があったこと、放映前年に公開されていたブルース・リー主演の映画『燃えよドラゴン』による空前の格闘技ブームの影響が指摘されている。

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